クルド人勢力主体の部隊「シリア民主軍」の報道官がツイッターで、ISのシリア最後の拠点であった、東部の村バグズを制圧し「ISの支配地域は100%なくなった」と発表。
「シリア民主軍」:東のシリアで過激派組織IS=イスラミックステートの掃討作戦を続けてきた、クルド人勢力の主体。
アメリカ主導の有志連合の支援を受け、先月からバグズで軍事作戦を続けてきた。IS指導者バグダディ容疑者の行方は不明。過激思想を持つISメンバーや支持者は各地に潜んでいる。
米国:トランプ大統領は3月22日に、シリアでのISの支配地域を完全に制圧したと改めて宣言していた。しかし「シリア民主軍」はその時点では戦闘は終わっていないと否定し、詰めの作戦が続いていると強調
●今後の脅威
2019年3月中旬、有志連合の調整役を担うアメリカの大統領特使が「イラクとシリアには依然として1万5000人から2万人、武装したISの信奉者がいるとみられている」と指摘。
2月には国防総省が、ISに対する持続的な圧力が失われればISは半年から1年以内に勢力を取り戻すとみられると警告。
エジプトのシナイ半島や、アフガニスタンなどにはISの支部を名乗る組織が存続。また世界各地に散らばったISの戦闘員や過激思想に染まった支持者によるテロの懸念もあり、ISの脅威は今後も続くと考えられる。
参考 NHK NEWS WEB https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190323/k10011858321000.html
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