世界銀行グループのジム・ヨン・キム総裁が2月1日付で退任する。
任期を3年以上残したままの突然の発表であった。
・2012年7月1日、世界銀行グループの第12代総裁に就任以来6年にわたり総裁職を務めてきた。この6年間で世界銀行グループの各機関が提供した資金の規模は、金融危機を除いて、過去に例を見ないほど多大であった。
・最大出資国の米国が伝統的に総裁を選んできたが、キム氏は初の総裁選挙を経て選出された米国人だった。
●退任後
・民間企業に移り、今後も途上国におけるインフラ投資拡大に尽力する
在任中は、途上国における最大のニーズの一つがインフラ金融であることに着目。開発資金の最大化に向けて、持続可能で気候変動に対応したインフラの整備に注力する民間セクターと世銀グループとの新たな連携を推進した。
・パートナーズ・イン・ヘルス(PIH)の役員会にも再び加わる予定
●キム総裁コメントコメント 「我々の世代で極度の貧困を撲滅するという使命に、情熱をもって取り組む献身的な職員に支えられたこの素晴らしい組織の総裁を務めることができたことは、大変光栄なことでした。世界の貧困層の願望が高まり、気候変動、パンデミック、飢饉、難民といった問題が規模と複雑さを増す中、世界銀行グループの取組みはこれまで以上に重要性を帯びています。世界銀行グループがこうした課題に正面から立ち向かえるよう、総裁として組織を率いたことを大変名誉に思っています。」
「グローバル・ヘルスや教育の分野が抱える様々な問題のために、PIHの長年の友人や同僚ともう一度働くことを楽しみにしています。また、ブラウン大学の理事としての役割は今後も担っていく予定であり、同大学のワトソン国際関係研究所のシニア・フェローを務めることになります。」
*参考 世界銀行グループHP
プレスリリース 2019年1月7日
世界銀行グループ、キム総裁の2月1日付退任を発表
http://www.worldbank.org/ja/news/press-release/2019/01/07/world-bank-group-president-kim-to-step-down-february-1
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