イタリアのサルビーニ副首相は22日、欧州委員会のモスコビシ委員(経済・財務・税制担当)によるイタリアへの中傷にはうんざりだとして委員を批判した。
これに先立ちモスコビシ氏は、イタリアの来年度予算案を巡り、同国政府と「じゅうたん市(バザール)」のようなところで交渉するつもりはないと発言。これを受けてサルビーニ氏は声明で「イタリアはじゅうたんの売り子や物乞いの国ではない」「もううんざりだ。忍耐も尽きた」とした。
欧州委が拒否した予算案を撤回することはないとも明言。欧州委は前日、イタリアが予算案の修正を拒否したことを受けて、制裁に向けた手続きを開始したが、サルビーニ氏は、今後の欧州委との協議で年金制度の変更計画の見直しを求められても拒否すると述べた。
*参考:ロイター通信
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