次世代エネルギー源としての水素が注目されている。
オーストラリアでは、水素開発に力を入れ、水分が多く低品質とされる石炭「褐炭」や太陽光、風力発電を活用し、次世代のエネルギー産業として期待している。2030年までに中国、日本、韓国、シンガポールなどで70億ドル規模の水素需要が生じる見通し。オーストラリア政府はこれの供給元となることを目指している。
(コンサルタント会社ACILアレンがオーストラリア再生可能エネルギー局向けにまとめた調査による。)
*オーストラリアエネルギー事情
世界最大の石炭輸出国
液化天然ガス(LNG)の輸出で世界2位。2019年に480億豪ドル(350億米ドル)に達するとされるLNG輸出量に比べると水素輸出は当初は小規模とはいえ、LNG輸出量が過去30年間で伸びたように成長する可能性があるといわれている。
西オーストラリア州の地域開発責任者は「日本や韓国などオーストラリアが天然ガスを販売してきた相手は将来のエネルギー源として水素などに重点を置いており、こういった市場にきちんと提供していくようにしたい」と述べた。
*参考 ロイター通信
✎2018年11月17日
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